茂木氏、子ども食堂で“誕生日サプライズ” 市民感覚とのズレが物議

政治

更新日:2025年9月23日

9月22日に告示された自民党総裁選。候補者たちは全国各地で支持を訴えたが、その前日、茂木敏充前幹事長は東京・江戸川区の子ども食堂を視察した。施設運営者と意見交換し、子どもたちとカレーを囲む姿が報じられたが、そこで思わぬ展開があった。

子どもたちの合唱に合わせて運び込まれたのは、茂木氏の70歳を祝うバースデーケーキ。「ありがとうございます」と笑顔でろうそくを吹き消した茂木氏は、Xでも《誕生日会まで開いていただきました》と投稿した。だが、この光景に違和感を覚えた市民は少なくなかった。

物価高に直面し、子ども食堂は食材確保に苦心している。そんな場で政治家が誕生日を祝われ、嬉々として発信する姿にネットでは《何アピールなのか》《子ども食堂の意味を理解しているのか》といった批判が殺到した。そもそも子ども食堂とは、困窮家庭や孤食の子どもに安価な食事を提供する場所であり、本来であれば「なくてもいい社会」を目指すべき存在である。

飛躍して言えば、政治家が「子ども食堂で祝われる立場」に収まっている現実こそ、日本の政治の貧困の象徴ではないか。友好アピールのつもりが、火に油を注ぐ結果となったのは皮肉である。市民生活の困難を解消する政策を示す代わりに、自らの“お祝い”に映像が割かれる光景は、リーダー像とは程遠い。

実際、日本でも広がる格差と物価高は待ったなしだ。生活者にとっては、総裁選の舞台で語られる「経済政策」や「社会保障」の具体性こそが重要であり、パフォーマンス的な視察やケーキの演出に価値を見いだす余裕はない。むしろ市民感覚を欠いた言動が続けば、政治不信をさらに深めるだろう。

過去にも同様の炎上はあった。2019年には国民民主党の玉木雄一郎代表が子ども食堂でカレーを食べ批判されたが、今回の「誕生日サプライズ」はそれ以上の違和感を残した。スーパー視察で秘書の財布から支払いを済ませ、玉ねぎの値段に驚いたエピソードとあわせ、市民感覚の欠如を印象づけてしまった茂木氏。総裁選の結果にかかわらず、政治家には「食堂に招かれること」よりも「食堂を不要にすること」が求められている。

出典:女性自身/テレビ朝日『有働Times』/報道ステーション/Xポストまとめ

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