【総裁選】小泉進次郎氏陣営の「ステマ要請」発覚 裏工作体質に懸念の声

政治

更新日:2025年9月26日

自民党総裁選に立候補している小泉進次郎農林水産相の陣営が、インターネット上の動画配信サービスに小泉氏を称賛するコメントを書き込むよう関係者に要請していたことが明らかになった。25日、週刊文春が報じ、小泉氏陣営の事務局幹部である小林史明衆院議員が記者団に対し「事実関係をおおむね認める」と述べた。

報道によれば、広報班長を務める牧島かれん元デジタル相の事務所が「ニコニコ動画」にポジティブなコメントを投稿してほしいとメールで依頼。その中には「総裁まちがいなし」「泥臭い仕事もこなして一皮むけた」といった例文が添えられていた。さらに「ビジネスエセ保守に負けるな」といった攻撃的な文例も含まれていたとされる。

小林氏は「陣営としてはルールを守る方針を共有している」と強調したが、そもそも“やらせ”コメントを呼びかけること自体が、公平な選挙戦を歪める裏工作であることは否定できない。牧島氏は「特定候補を批判する意図はなかった」と釈明したものの、政治家にとって言葉の力がいかに重いかを知りながら、軽々しく操作しようとした姿勢が露呈している。

飛躍すれば、これは単なる「ネット工作」ではなく、政権運営の縮図に映る。トップに立つ人物がこうした姑息な裏技に頼るのであれば、国政においても“見えない操作”を平然とやるのではないか。選挙戦での振る舞いは、政権運営にそのまま投影される。今回の一件は、小泉氏の「透明性」と「信頼性」に深刻な疑念を投げかけるものだ。

これは安保や憲法といった国の根幹にも通じる問題である。もし権力者が「国民の声」を演出・操作し続ければ、民主主義そのものが形骸化する。議論ではなく印象操作、熟議ではなく宣伝。そんな政治が常態化すれば、国民の意思は抜き取られた空虚な器に変わってしまう。

総裁選は単なる権力争いではなく、国の針路を決める試金石だ。今回のステマ問題を「軽い話」として済ませるか、それとも深刻な民主主義のリスクと受け止めるか――有権者の姿勢が問われている。

出典:産経新聞/週刊文春報道

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